あれは、4年前の事でした。芝浦にある、JRの線路の下を潜るトンネルを車で通った時の事です。時間は夜11時頃でしたから、真夜中と言う訳でも無い時間でした。
第一京浜から、一方通行のトンネルに入って行きました。トンネルの中は、高さが1.6メートル位しか無く、幅も、車1台分の車道と、1.5メートル程の歩道しかありません。
トンネルに入って、しばらく進むと、前方から歩道をこちらに向かって歩いてくる1人の女の子がみえました。私は、「気合の入った娘が来るなー」と思いました。と言うのも、反対側からこのトンネルに来るには、品川駅の東口から15分位、暗くて何も無い、下水処理場の脇の、男でも結構怖いと思う道を通って来なければならないのです。
だんだん近づいて行くと、彼女が少し不自然な事に気が付きました。と言うのも、彼女の着ている服が、今時見ない85年頃に流行った、いわゆるボディコンなんです。髪型も、当時流行った、ワンレンでした。
「この女、何なんだ?」と思いながら更に近づいて行くと、もっと不自然な事が……。真っ白な服のいたる所が泥で汚れ、胸の所がはだけていました。靴も片方しか履いてません。「きっと、レイプされたんだ!」と思い、彼女の横で車を止めました。
「どうしたの? 大丈夫?」と声をかけながら、彼女を見ると、私の車が左ハンドルで車高が低い為、屋根に遮られて顔は見えないのですが、推定Cカップのオッパイが目の前に見えました。
「わあぉ!!オッパイだ!!」と思っていると、彼女が「私も連れてって……」と言いました。「どうしたの?大丈夫?」という質問に対して「私も連れてって」と、あまりにも不自然な答え。「えっ?」と言いながら、私は彼女の顔を覗き込みました。すると、明らかにこの世の者の目じゃない!!「やばいっ!!」と思い私は、すぐに車を走らせました。
加速をしながらミラーを見ようと左を向くと……彼女は、さっきと同じように私の車の横に立ってました。「やっ、やば過ぎる!!」と思い更に加速していると、トンネルの出口が……。このトンネルの出口は、とてもきついカーブになっていて、20キロ位でないと曲がれません。トンネルの中で幽霊を見て、慌てて逃げて、出口のカーブを曲がりきれずに事故……。あまりにも、お約束のパターンです。
「彼女は、このパターンを狙ってるに違いない」と思い、怖いケド減速!!「20キロ、にじゅっきろ、にじゅっきろぉぉぉ!!」と叫びながら、スピードメーターだけを見て20キロまで減速、無事トンネルを抜ける事が出来ました。その後は当然ベタ踏みで加速!!しかし、彼女はまだ横に立ってます。下水処理場の横を抜けて広い通りに出る直前にフッと消えて居なくなりました。
その後、何度も同じ所を通っていますが、2度と彼女を見ることはありません。