恐怖体験談

布団の中の…

これからする話は、僕の親父が体験した話です。親父は霊感が強く(一般の人に比べて強いという程度ですが)やはりよく見えてしまうのです。これは、親父が同僚のYさんと仕事の関係で出張に行ったときの話です。

その日親父とYさんは一日の仕事を終え、予約してあった旅館に向かいました。二人は仲良く酒を飲み、疲れていたこともあって早めに床につきました。

数時間後、親父は足下に冷たさを感じ、目を覚ましました。「なんだろう?冷たいな」と布団をめくったその瞬間、親父は凍りつきました。布団の中から青白い手が出ていて、その手が親父の足首をしっかりと握っていたのです。そして親父の右足と左足の間、青白い右手と左手のちょうど中心から男の顔が出てきて、にたぁーと笑いながら親父の方を見たのです。

親父はパニック状態に陥り、「うわぁーー!!」と、その顔を殴りつけたそうです。すると、顔と手はフッと消えたそうです。「なんだったんだ!!今の?」一部始終を見ていたYさんが青ざめた顔をして親父に尋ねました。「さぁ?でたんだろう。おばけが」親父はそう答えるしかなかったそうです。

次の日、旅館の人に聞いてみたところ親父達の宿泊していた隣の部屋で過去自殺があったということです。余談ですが、僕が久しぶりに会ったYさんは、その一件以来、恐くなったらしく、左手に変な宗教の指輪をしていました。うちの親父は慣れているので平気だったんですけどね。

投稿者:piropiro 様(2001年 6月21日掲載)