もう20年近く前のことです。横浜駅近くのラブホテル(まだあるだろうか?)に彼女と泊まったときのことです。
深夜、異常なほどの咽の渇きと物音に目が覚めると、浴室からシャワーの出る音が聞こえました。彼女はちゃんと隣で寝てるし、止め忘れたか、故障かと思い、様子を見に行こうとしたのですが、単にシャワーから水が出っ放しの単調な音ではなく誰かがシャワーを浴びながら体を洗っているような気配がしました。
少し怖くなり、ベッドに入ったまま耳だけ傾けてしばらくすると、キコキコ、キュッというシャワーを止める音がして、浴室のドアがカチャッと開きました。全身に鳥肌が立ち、恐ろしくなって布団に潜り眠っている彼女に抱きついた瞬間、部屋の入り口に何かがぶつかるドンという大きな音がしました。恐る恐る布団から手を伸ばし部屋のライトを付け、音楽を鳴らし、テレビまでつけましたが、もちろん一睡もできませんでした。
朝、彼女に確認しましたがまったく気付いていませんでした。