私のおばあちゃんは若い頃、おじいちゃんと2人でよく旅行したそうです。おばあちゃんとおじいちゃんがある旅館に泊まったときの話なんですが、おばあちゃんは夜中にトイレに行きたくなって、トイレは部屋の外にあるので、廊下を歩いていたそうです。
すると、トイレの方から、喪服を着た男が歩いてきたそうです。おばあちゃんはその男の脇を通り過ぎてトイレに入りましたが、用を達している最中にものすごい寒気に襲われて、トイレから飛び出しました。すると、おばあちゃんが行こうとしているほうから、さっきの男が歩いてきました。その男の脇を通り過ぎた瞬間、おばあちゃんはまた寒気に襲われて、あわてて部屋に戻ったそうです。
暫くすると、今度はおじいちゃんがトイレに行きました。おじいちゃんが戻ってくると、おばあちゃんは、廊下で会った、喪服の男の事を、おじいちゃんに話しました。するとおじいちゃんもやはり同じ男に会ったというのです。
旅館の人ではないし、夜中に喪服を着た泊り客なんているはずがありません。暫く2人でその男の事を話していましたが、らちがあかないので、次の日に確かめてみようと言う事になって、その日は寝たそうです。
次の日、2人は早速、夜中に喪服の男が歩いてきたほうに行ってみたそうです。2人は最初、その男は隣の部屋に泊まっている人だと思ったそうですが、男が来たほうには部屋など無く、非常階段だったそうです。おばあちゃんはほかにも不思議な体験をしたことがあるそうですが、これが一番怖かったと言っていました。