小さい頃、よく幽霊を見てました。意外といい霊が多いんです。缶けりとか鬼ごっこのときに入ってこられると負けてしまいますけれど。でも、大きくなるとそんな霊はいなくなってしまいました。そのかわり、よく金縛りにあうようになったんです。その中の一晩を話したいと思います。
金縛りって、慣れると来る瞬間がわかるんです。私の場合逃げても無駄なので、かからせときます。二、三回かかれば眠れますから。でも、その日はひどかったんです。耳鳴りがしてきて、私の悪口を言うんです。
ある人が中心でした。結構仲の良い友達の声です。本人の前では絶対言わないことってあります。それが聞こえるんです。現象より、こんなことを思われているのかと認識するのが、怖かったんです。
次の日、友達が言ったフレーズを会話の中に混ぜてみました。あの表情が、忘れられません。