恐怖体験談

鈴鹿の帰り

私が大学生の頃ですから、かれこれ15年も昔にバイトで知り合ったSさんに聞いた話です。

音楽とレースをこよなく愛するSさんは鈴鹿サーキットにバンド仲間と車でよく出かけていました。その時もメンバーの一人と出かけたそうです。現地はレースマニアで大盛り上がり。当時は『ジムカーナ』が流行っていたので、レースのスタート前とレース後は駐車場がサーキット状態だったそうです。

Sさん達はギャラリーとしてその場に居合わせたそうなんですが、いますよね?カメラ小僧って。やはり何人かのカメラ小僧がいたそうなんですが、ヤツラって夢中になるとかなり無茶なアングルで撮ろうとするらしいんですよ。Sさん達『あぶね〜な。』とかいいつつ見てたらしいんですが、とうとうやっちゃったそうです。危ないアングル狙いにドライビングミスで…

即死だったそうです。

Sさん達も目撃者ですから警察に色々と訊かれたそうです。ようやく帰れる段になって二人で『いやなモン見ちゃったよな…』とか話しながら東名高速を走っていたそうです。Sさんが運転していたそうなんですが、しばらくして友人が何も言わずに自分の方を見ている事にふと気づき、『どうした』と尋ねたそうです。友人は『何もない。』と。しばらくしてまたSさん視線を感じたそうで『何だよ』友人『いや…』

Sさん短気な人で、はっきり言わない友人にイライラしていた所、友人がまた見ている。Sさん『なんだよ!!(怒)』友人『いや、言わん方がエエかと思うんやけど…(おっさん)が見とんねん…』Sさん『あぁ!?』と右手を見ると100km以上で走る車を腰を曲げる様に覗きこむ(おっさん)がいたそうです…!!まるで停車中の様にすごく自然に…。

Sさん、わき目もふらずに東京まで走ったそうです。Sさん『事故で死んだ小僧ならともかくなぁ。』と話してくれました。

投稿者:たけぞう 様(2005年 8月 1日掲載)