はじめまして。怖い話が好きで、怖いもの知らずですが、実はやっぱ怖いから、幽霊がいたら親切にしておこうと思ってる者です。
私はこの目でハッキリと幽霊は見たことはありません。だから、まだ‘怖いもの知らず’ですが、不思議な体験をしたことがあるので、それを話させていただきたいと思います。
有名な「絹の道」に行った時のまぎれもない体験です。その日、肝試しで息抜きをしようと、男友達5人で2時間もかけて、車で八王子まで行きました。正確な時間は忘れてしまいましたが、辺りはもう真っ暗で、あまりにも電灯がなかったので、近くのコンビニで懐中電灯を一つ買って、絹の道へ登っていきました。
木が生い茂った、一応舗装されている道を懐中電灯の明かり一つで、5人は進んでいきました。その日は雨で、辺りは雨水の滴り落ちる音で包まれていて、かなり怖い雰囲気をかもし出していました。
5人のうち、僕以外は基本怖がりで、友人の神田にいたっては物凄い怖がりだったので、歩くペースは本当に遅かったです。そして、歩き始めて10分も経たないころ、「うおぉぉ!!」と、一番怖がっている神田が叫び、「今、見たよな!白いなんか動いただろ!?」そういうと、友人黒田も「うん、見たよ」といい、友人岡部は「まじ!お前らも見たの!?」と言い出しました。
私と友人中島は見ていませんでしたが、’白い何か’を見た三人は「本当にやばいかも」といい、せっかく車で2時間かけて来た肝試しをもう終わりにしようと言い出しました。そして一旦、入り口へ全員戻りました。
しかし、私は、「首なし地蔵を見て帰りたい」と言って主張を曲げず、一人でも見に行くと言い張りました。すると中島が見かねて、「一人じゃ危ないから俺も付いていくよ」と、2人で行くことになり、その間、3人の待機組みと2人の進行組みで、神田と私で携帯電話を使い、状況を話しながら行くことになりました。ここからが‘ミソ’です。
私と中島が、友人3人が‘白い何か’を見たところを過ぎ、しばらく進んだ後のことです。待機組みの神田と、突然電話が切れてしまいました。私は山道なので電波が悪くなったのだと思いました。しかし、電波は3本立っています。そこで電話をしてみますが、一向に誰とも繋がりません。
しばらくすると、ようやくさっきまで電話をしていた神田から電話が来ました。しかし、電話に出ても何も聞こえてこず、雑音だけが聞こえてきます。「変な悪戯するなよなー」と、中島と話しながら、電話を切って進むと、また同じく神田から電話。しかしやはり同じく雑音しか聞こえません。もう無視して進もう、と思っていた矢先、また携帯が震えだしました。そこで、いつものように「神田信勝」と出るはずの携帯を閉じた状態で見えるサブ画面をみました。しかし、
「通話中」
と出てるんです。くりかえしますが、サブ画面には「神田信勝」のように、人名がでるはずです。だから今まで、「通話中」という表示を出した時はないし、そのあと何度も色んなやり方で、「通話中」の表示を出そうと皆でやったのですが、「通話中」の表示を出すことはできませんでした。第一、なぜ通話中の状態から、携帯に電話がかかってくるのでしょうか?それ自体、おかしいと思います。
「なにこれ?」と私。「通話中ってでてるね?」と中島。「え、なにこれ??」状況がよくわからない私。「わかんない、出てみなよ」と中島。
私は、恐怖心もありましたが、それを超えた好奇心でその電話に出ました。しかし、今までの雑音とは違い、耳には何も聞こえてきませんでした。機械音も何も聞こえません。携帯の(サブ画面ではなく)画面には普段どおり‘通話中’となっていますが、何も聞こえてきません。
私は今持ってる携帯が、一体誰と繋がっているのか、少しずつ怖くなってきました。電話を切りました。
少々、混乱状態で私と中島は、迷った挙句、「せっかくここまできたから」と、さらに前に進んでいきました。その後また、神田から例の雑音や、叫び声交じりの雑音が一回含め、何回かありました。しばらくすると電話は止み、私と中島はようやく公園の入り口の階段までたどり着きました。
この時すでに私と中島はかなり恐怖心に包まれていました。電話のせいもありましたが、雰囲気がとても怖かったです。そして、石碑のあるところに着きました。そこで私と中島は、もう帰ろう、と決心がつきました。なぜなら、事前にインターネットで調べた時は、その石碑はヒビが入っているだけで、修復されていると書いてあったからです。石碑が割れているのは、何かの最終警告だと感じたからです。
私と中島は無事、待機していた3人の待つ車に戻り、事の次第を説明しました。すると3人はかなり驚いていました。「通話中」の話はもちろんのこと、何に驚いたかというと、彼らは、電話が一度切れてから、多くて3回しか電話はしていない。奇声をあげた電話もしたけれど、どれも、ワン切りで、一瞬しか電話していないというのです。しかし、僕が取った電話はどれも長くコールされていて、とったあとも、ずっと変な雑音を聞いていました。
何よりも、私の電話に残った6回近い連続の神田からの着信履歴を見て、神田が「俺こんな電話してねーよ」と言って、ビビッていました。(「通信中」の履歴は残っていませんでした)また、待機していた3人は、僕が車に乗った瞬間、物凄い寒気と気持ち悪さに襲われて、しばらく車で遠くに行くまではそれがなかなか消えなかったそうです。
これで、話を終わりにします。長文を読んでくださりありがとうございます。
今から見れば、それほど怖い話ではないかもしれません。「通話中」も、携帯の故障や電波の不調が原因かもしれないし、石碑は地元の人が悪ふざけで壊したものかもしれません。3人の体調が悪くなったのも、精神的なものかもしれません。
しかし、「通話中」という不思議な電話がかかってきたのは、まぎれもない事実ですし、本当に意味がわからないほど携帯がおかしかったんですよ…。