恐怖体験談

水面を歩く人

今から約20年程前のことです。私は釣りが好きでよく友達と川釣りに行っていました。私は霊感というのが無くて、その友達は「この釣り場は背中がゾクゾクする」などと私に話していました。

8月の蒸し暑い日に、その友達は夜中の11頃一人で鮎掛けに出かけて行き釣ったそうですが、その時は1匹しか掛からず12時を過ぎて帰宅の途についたそうです。彼の乗っていた車サニーは調子がよく、故障もせず乗っていました。

しかし、その夜の帰り川沿いの山道を走らせていると、エンジンが急に止まりウンともスンといわず暫く止まって通りがかりの車を待つことにしたそうです。山道とは言っても国道なのですぐに車が来るだろうと待っていたのですが30分しても車が来ないので、仕方なく歩いて帰ろうかと思ってもう一度エンジンをかけると、嘘のようにエンジンが動いたそうです。本人もおかしなこともあるもんだと気にも留めず車を運転して帰っていると、家の近くで鮎の掛かる場所にもう一度トライしようと車を止め、川岸に降り仕掛けを用意して釣り始めたそうです。

すると、遠くの方に白い人影が見えて居たのですが、気にせずに釣っているとその白い人影は段々と川面をこちらに近づいて来たそうです。彼が「やばいなここは。鮎掛けが禁止なので、怒られるかも」と覚悟していると、その白い人影はどんどん近づき、顔の輪郭がはっきりした距離までくると、なんと船に乗って腕を組みこちらをにらんでおり、その足元は何も無い水の上だったのです。そして5、6メートルの距離まで近づいた時、その人影は上と下からすーっと消えたそうです。彼は慌てて一目散に逃げ帰り布団の中に入ってブルブルと震えるて眠れなかったという、本当の話です。

投稿者:fuyuu 様(2006年 8月28日掲載)